こんにちは!ワーホリキャリア.comのまきこです。
私も、みなさんと同じく海外留学を経験し、2023年にカナダのバンクーバーから帰国しました。現在はワーホリキャリア.comでWebマーケターとして働いています。
留学を経験して思ったのは、成功体験はネット上に溢れかえっているものの、その後の話が全然ない!ということ。
そこで、今回はコロナ禍の中渡航して、海外就職に四苦八苦した私の経験を、帰国のその後までご紹介します。
目次
きっかけは勤続休暇で行ったモロッコ一人旅
学生時代の私には、海外に住むという選択肢は考えもしないものでした。
洋楽ヒットチャートは全く感性に刺さらないし、流行りのハリウッド海外セレブもピンとこない。サッカーやバスケなどの海外リーグもまったくわかりません。
英語の成績もごくごく平凡で、ドイツでのホームステイ経験のある母の影響で留学に多少の興味はあったものの、英語の勉強のためだけにお金をかけて海外にいくのはもったいないし、かといって海外に行ってまで勉強したいこともない…そんな風に、留学の選択肢が挙がることは度々ありながらも決断には至らず、気づけば社会人5年目になっていました。
きっかけが訪れたのは、勤続5年休暇を利用して行ったモロッコでの一人旅。
元々海外旅行自体はとても好きで、大学時代はボリビア、アルゼンチンなどの南米を一人で周遊したりもしていましたが、これも英語圏以外の国がほとんどでした。
モロッコで現地の宿泊施設であるリヤドに到着すると、宿泊ホテル付のガイドがやってきて、現地の観光ツアーやレストランの情報などについて、営業活動を兼ねてたくさんの情報をくれました。ところが、ガイドの話す英語が私にはほとんどわからなかったのです。南米での旅行では、英語を話せる現地人はほとんどおらず、スペイン語がメイン。向こうもわからない前提で話してくれるので、高度な内容を伝え合うことはなく、お互いに身振り手振りも交えてコミュニケーションをとっていました。
一方、モロッコのガイドは英語がとても上手。彼らの第一言語はベルベル語という現地の言葉ですが、ガイドたちはヨーロッパからの観光客を相手にするために努力して英語を学び続けているということが、後になってわかりました。
結局、同じリヤドに宿泊している居合わせたカップルが、がんばれ!という目線を送ってくれたものの、私には彼の言っていることは3割くらいしかわかりませんでした。
この経験から、たとえアメリカやイギリスなどの第一言語が英語の国に強い興味がなくても、英語が話せると第二言語として英語を選択している多くの人々と交流ができるということに気づきます。
Co-opビザを利用してカナダへ
大きな気づきを得たモロッコ旅行でしたが、帰国すると仕事や日常に忙殺され、気づけば3年の月日が経過しました。
しかし、新卒から勤めた会社を退職し、次のステージは何か思案するうちに、再び海外へのチャンスがやってきます。当時、仕事を辞めた私の次の選択肢に対する気持ちの強さは転職と留学で8:2くらいのバランスでした。今までのスキルを活かして保守的に転職し、キャリアアップを目指すか、この機会に思い切って留学するか。ぐずぐず迷っている私に家族がある言葉をかけてくれました。「そんなに何年も考えているなら、行っちゃえば?」
当時の私は、モロッコでの経験も踏まえて、語学に対してある種の危機感を持っていました。それは、「日本という狭い国で今後も生きていく中で、全ての情報源が日本語でしか得られないということは、自分で世界を狭めていることなのかも」ということです。
最終的に、家族の一言が決定打となり、私は2つの目標を立ててカナダのバンクーバーへの留学を決意することになりました。
・英語でニュースや論文を読めるくらい、英語力を向上させること
・前職で身につけたデジタルマーケティングについて、学び直してスキルアップすること
私が留学を決意したとき、ワーホリの年齢は過ぎてしまっていましたが、幸いカナダにはコープ(Co-op)という、カレッジで学んだ期間と同じ期間、有給インターンとして就労ビザを与えてくれるプログラムがありました。これを利用して、現地のカレッジでデジタルマーケティングを学び、関連する職種のインターンをみつけよう。このように、渡航後の計画を立てました。
Co-op制度があることに加えて、カナダは移民を積極的に受け入れることで経済を成立させている移民国家であること、世界一大きなプライドパレードを開催し、同性婚を法的に認めている多様性国家であることも決め手になりました。このような先進性のある土地に身を置くことで、自分の価値観もアップデートできるかもしれない。こうして私の留学は現実になりました。
苦難の現地就活
渡航して一年は、カレッジでの座学期間。コロナ禍のため最初の半年くらいはオンライン授業だったものの、久しぶりの勉強は楽しく、1コマ4時間の授業を週4日に加え課題に追われる毎日でした。
授業で知り合ったクラスメイトと遊ぶ時間もあり、半年後からは授業も対面になり、専攻のデジタルマーケティングと英語について日夜学びのある1年間でした。
授業を取り終えると、次のステップは仕事探し。渡航前の私は学校がある程度就活斡旋のようなことをしてくれることを期待していたのですが、実際はそのようなシステムはほぼなく、裸一貫で現地カナダ人と肩を並べて職探ししなければいけない状況。これに関しては、一部仕事先の紹介をしてくれるカレッジはあるものの、バンクーバーにあるカレッジはほぼ同じ状況だと聞いています。私も、レジュメ(職務経歴書)の修正アドバイスはもらえましたが、それ以外は自力で仕事探しを1ヶ月ほど続けました。その後のキャリアを考えた際、オフィスワーク以外は考えられなかったので、求人ポータルと睨めっこする日々が続きます。
最終的に、Indeedには50社以上応募したものの返事があった求人は1件もありませんでした。あまりにも反応がなかったため、仕事探しの場をIndeedからニッチな求人情報サイトに移し、複数サイトを巡る戦略にシフト。中には、JPカナダ人材カナダなど日系人や日本人移民を対象にした求人サイトもあり、これらにはレアな求人が結構ありました。
結果、ECサイトの運営経験があったことから同業の会社とご縁があり、カスタマーサポートのポジションで内定をもらえることになります。
帰国を決断した理由
勤め先の私のチームは完全多国籍環境で、上司は香港系移民、ブルンジ人、ペルシアン、台湾人のチームメンバーと一緒に働きました。販売先はアメリカだったため、アメリカ全土の方と接する機会があり、一言でアメリカといってもいろんなバックグラウンドを持つ方がいて勉強になりました。
カナダで働いていると、この先移住を目指して頑張るか、日本に帰国するかの決断をする時期が必ずやってきます。私のクラスメイトの日本人にも、最初は帰国前提で留学に来ていたものの、バンクーバーの自然やプライベートの時間が確保されるカナダの働き方に魅了され、移住を目指す友達が何人かいました。
私はというと…多少移住に関心を持ったものの、最終的には日本に帰国することを決めました。理由は、カナダに抱いていた期待と現実にあります。当初、移民国家であるカナダに身を置いてみたいという思いがありましたが、現実には移民急増により不動産価格が高騰し、普通のアパートでも25万円以上する実情があります。また、同性婚が可能な一方で、一部の保守団体からの反対の声もずっと上がり続けているのが現実。実際に生活をしてこのような状況を目の当たりにした時、「どこの国でも問題はあるんだ」ということを経験を持って理解しました。同時に、これは日本でも起こりうる社会課題だとも感じたのです。そう捉えたとき、湧き上がってきたのは「どこの国にでも何かしら問題を抱えているのなら、自分の生まれた日本で社会に還元したい」という思いでした。こうして、私は日本への帰国を決めました。
ワーホリキャリアドットコムとの出会い
帰国してお仕事探しをする中、縁あってワーホリキャリアドットコムに出会います。自分と同じ留学やワーホリから帰国した方を、国際感覚や英語力を持つ方を求める企業に紹介する事業は、自分の経験と親和性があり、スキルを活かせそう、というのが当初の感想でした。
加えてお仕事を始めてみて感じたのは、人材紹介業の面白みです。業務を推進し、採用が決定すると求職者・企業双方に喜んでいただけることは、日本の雇用問題を解決することにつながり、突き詰めれば自分のやりたかった社会貢献につながることが身をもってわかりました。
現在、私はワーホリキャリアドットコムのメディア統括者として、カレッジで学んだデジタルマーケティングのスキルを活かし、求職者のみなさまや企業様にどうやってワーホリキャリアを見つけてもらうか、使いやすい求人サイトとは何かを日々追求しています。
最後に
海外就活や帰国後のキャリアなど、一つの事例として私の経歴をお話しさせていただきましたが、いかがだったでしょうか?これからワーホリ・留学に行く方や、帰国後就活に臨まれる方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
・履歴書に留学のことをどう書いたらいいかわからない
・就活に向けて、英語の資格は何をとっておくべき?
・面接で何を聞かれるか不安・・・
・面接対策に、留学で学んだことを整理したい
・ハワイやオーストラリアなど、もう一度海外に行って海外就職したい!
ワーホリキャリア.comにはこのようなご相談が日々寄せられています。
わたしたちの一番の強みは、ワーホリ・留学への理解に基づいた丁寧なカウンセリングです。経験豊富なカウンセラーが、みなさんの不安や悩みに寄り添ってカウンセリングを行います。
海外経験を活かして、自分のつよみに合った天職を探したいという方は、ぜひお気軽に相談してみてくださいね!
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著者 / プロフィール
- Webマーケター
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