皆さん、こんにちは!キャリアカウンセラーのAYAMI です。
今日は採用活動における「ちゃんとしている人の威力」について、話をしたいと思います。
目次
■ちゃんとしている人って?
1、基本的な「マナー」、「エチケット」が身についていること
2、選ばれる人になるには?
今回のブログは、敢えて当たり前のことを題材にしました。というのも、最近、企業の採用担当の方から、応募者の「ちゃんとしていなかったこと」が理由で内定を出さなかった、という話を聞きまして・・。
履歴書も職務経歴書も申し分ない方で、企業が求める条件も100%クリアしていたそうなのですが、、、やはり、最後はそういうところで判断されるのだなあ、と、改めて「ちゃんとしている」事の大事さを痛感したのでした。
では、「ちゃんとしている」って、皆さんは、どんなことだと思いますか?
- 基本的な「マナー」、「エチケット」が身についていること
まずは、マナーやエチケットという観点から。
皆さんはこれまでにマナーやエチケットについて学ぶ機会はありましたか?
辞書で調べてみると、マナーとは「行儀や作法のこと」、エチケットとは「社会で守るべきとされている言語、動作、態度のきまり」とあります。マナーに関しては普段からビジネスマナーやテーブルマナー等、よく使うし、よく聞きます。また身だしなみを整えることは他人に対する配慮なのでエチケットです。
私がよく参考にしているNHKの放送文化研究所のサイトによると、
マナーとは、『社会・集団全体として気持ちよく過ごせるような行動の取り方だと言うことができます。たとえば「交通マナー」という言い方があります。これは、「交通ルール」のように違反したら罰せられるものではありませんが、「交通マナー」を守ることによって、歩行者と車の双方が全体として円滑に過ごすことができるようになります』 とあり、
一方、エチケットとは、
『いま目の前にいる相手が不快な気分にならないようにする「気配り」の実践のことだと言えます。最近では、「咳(せき)エチケット」(咳が出るときには口に手を当てたりマスクをしたりすること)のように、おもに衛生的なものにかかわる場合にもよく使われます』と説明がありました。
マナーとエチケットには、このような違いはあるものの共通しているのは、相手や周りのことを思う行動や作法、気持ちだということがわかりますね。そして、この2つとも社会の一員として、常識として持ち合わせたい心構えだと感じています。
例えば、冬場に会社説明会や面接などで企業を訪れる際には、建物に入る前、もしくは受付する前にコートを脱いでから訪問する、名刺をいただく際には胸の位置で両手で受け取る、受け取った名刺を粗末に扱わない等々、いろんな気配りが必要です。これらは一般的にビジネスマナーとして新入社員の時に受ける研修で学ぶ方が多いのではないでしょうか。
また、選考時の担当者や面接官はもちろん、採用や人事部の管理職や役員の方々だと思うのですが、そういった方々は
すでに社会人としてベテラン(多くが昭和世代・・)であり、皆さんのことを評価する際にも、あなたが社会人としての一般常識やマナーが備わっているかを選考中、様々な観点から厳しくチェックしています。それこそ提出物の期限が守られていたか、書類に誤字脱字はないか、企業側からの質問やお願いに対して正確に回答できているか、面接時の集合時間、身だしなみ、挨拶、一連の動作、受け答えの内容、言葉遣いなど、しっかり「ちゃんとしているか」確認されます。
というのも、これらの基本的な事はそのまま仕事に直結するので、自分事すら出来ない人を採用しようとは思いませんよね?できていて当たり前。ましてや中途採用の場合は”即戦力”となる人材を探しているので、面接の時点で「ちゃんとしていない人」は、社会人としてリスクでしかありません。
因みに前述した方は、周りの方々に対する礼儀や気遣いがことごとくかけていたそうです。優秀な方でしたが、この方を採用ししたとしても後々、社内で問題を起こすのでは、と思ったそうです・・。社会人になって6年以上経っていたようですが、どなたも教えてくださらなかったのか、ご自身のスタンスなのか、よくわからなかったそうです。本当に残念だったと担当者が嘆いていました。
2、選ばれる人になるには?
では、選ばれる人=「ちゃんとしている」人になるためにはどうすればいいのでしょうか?
それは、自分自身が社会・集団の一員であることを自覚し、周りの方々が気持ちよく過ごせるように礼儀を尽くし、言動、作法に気を配り、与えられた仕事を誠実にこなしていく。これに尽きると思っています。
自分がやってみたい仕事が見つかった、この企業に入りたい!そう思ったら、まずはその企業を受ける準備を徹底してやりましょう。履歴書、職務経歴書、CVをミスなく、魅力的な内容に仕上げる。そして、面接練習もしっかり行いましょう。面接時の一連の動き方がわからなければ、ウェブで調べるなり、我々と面接練習をするなり努力しましょう。何も準備しないで面接に臨むことは、絶対にやめたほうがいいです。
今はインバウンドが活況で求人が増えていますが、「ちゃんとしてない人」を採用するほど企業は困っていません。前述した求職者の方のように応募要件が100%クリアできているのに、ちゃんとしていないことが原因で不採用にならないよう、しっかり自分事として準備をしっかりして備えましょう!
著者 / プロフィール
- キャリアカウンセラー
- 国家資格 キャリアコンサルタント
「海外経験を活かして働こう!」をコンセプトにしたワーホリ・留学経験者に対するキャリアサポート事業「ワーホリキャリア.com」を運営しています!